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傷寒論 太陽病

  • 2008年1月29日(火) 00:52 JST
  • 投稿者:
    terayama
太陽とは、足太陽膀胱経をさす。膀胱は下焦に位置し津液を内臓している。腎陽が膀胱の津液を気化して、一種の霧状の「気」にして体表に運ぶ。これに脾胃が作り出す水穀の精微が加わり肺の宣散の力が加わり全身表面を暖める。皮膚を温め汗腺の開閉を管理し、外邪から体を守っている。

太陽中風証は桂枝湯を服用すべきであるが、ここに桂枝湯だけではうまくいかない
ケースを上げその加減法を示している。

続きは漢方サカグチ薬局でどうそ

[tag:漢方]太陽病の経証

桂枝二越脾一湯

この処方は、表症がまだある状態で陽気が欝滞したために内熱が発生した状態である。この状態は非常に多い。
桂枝、生姜、甘草、大棗、芍薬、麻黄、石膏が成分であり、大青竜湯に似ているがその症状にはかなりの違いがある。


桂枝麻黄各半湯、桂枝二麻黄一湯

ここでは、表邪がまだあるので発表するのであるが発表の方法を述べている。

桂枝去芍薬湯
桂枝去芍薬湯は桂枝と炙甘草で心胸の陽気を助けこれに辛温の生姜、大棗を加える事により陽気の力をつけ、胸に内陥した邪を発散させる。
芍薬は、酸で寒であるために抜くほうが、効果がよくなるのである。

桂枝去芍薬加附子湯
この処方は、附子が加わった処方である。陽気の損傷がひどく腎陽から持ち上げていく時にはこのような形をとっている。

桂枝加芍薬生姜各一両人参三両新加湯
この処方は桂枝湯の芍薬・生姜の量を増やし更に人参を加えた処方である。表症の身体痛は発汗法で解表すればよいが、気血不足による身体痛は温補によって治さなければならない。
それには新加湯を使うのである。
芍薬の量を増やし営血を滋養し、人参により補気生津し営気を整え衛気を養う。生姜を増やし陽気を宣通させ、薬力を体表に到達させる。

桂枝去桂加茯苓白朮湯
膀胱の気化作用が失調すると水飲の邪が発生して小便不利になる。
この水飲の邪の影響で中焦脾胃の運化機能が乱され心下部の張満微痛がおこる。そのために健脾利水の茯苓・白朮を加える。

太陽の腑証

五苓散

太陽の邪が下に下がり膀胱腑の気化作用を失調させて気化不利。水津が上がって陽気を和する事ができないので煩渇して水分をほしがるが
飲んだ水が吸収されないので吐く。
猪苓、沢瀉、茯苓、白朮、桂枝からなり腎陽を補い膀胱の気化機能おこし水飲を小便で出す。

桃核承気湯

太陽の邪が解さず下に下がって血と結びつく。於血の形成。




一般的に、典型的な太陽傷寒は、麻黄湯で発汗させれば治るはずである。もし治療が遅れ、発汗の次期を失うと、鬱滞した陽気が邪気となり、出口が無いので鼻出血が起こる事がある。
『傷寒、脈 浮緊 汗を発せず、因って衂を致す』⇒表に鬱滞した外邪は発汗によってさばかなければならない⇒発汗の機を失うと鬱滞した陽気は邪気となり化熱して血に迫り、邪熱が妄行する。
もともと汗と血は同源なので、発汗のかわりに鼻血がでて、邪熱がさばかれるのである。

これは、正気が邪気を防ぐ一種の自然療法であり、営分の邪の出口として『衂をもって代える』の作用をおこしたのである。


しかし衂血によっても病邪が解除されないこともある。これは衂血が不十分で病邪を排出しきれない場合である⇒この時には再び麻黄湯を用いて発汗させなくてはならない。


もし衂血が出た後も病が治らないで⇒全身発熱が夜甚だしく、舌質は紅絳 舌苔は乾燥 心煩不眠 脈は細数などの症状が出れば⇒病邪は化熱して営血に内陥したのであるから、清熱涼血の治療を行わなくてはならない⇒麻黄湯は禁忌である。

(2)
麻黄湯の加減


麻黄湯を基礎にして加減して、太陽傷寒の各種の兼証の治療。①小青竜湯 ②




麻杏甘石湯
邪熱による喘の証 治

太陽病で、発汗または瀉下を行ったが、それが適切でなくて、表邪が解せず、熱邪が発生して『肺』に侵入し、熱邪のために津液が迫害されて外へ滲出した時には、発汗しても解熱しない。

このような時、肺は,この熱邪の為に、その粛降の能力を失うために、気逆して喘 咳を引き起こすのである。汗が出て喘をおこすが、悪風 悪寒がないので『傷寒論では、さらに桂枝湯をやるべからず』といっているのである。つまり桂枝加厚朴杏仁湯ではないのである。

汗出で喘し、『大熱無し』ということは、陽明裏熱に属さない事 また表でも裏でもなく、熱邪が肺に迫った事を言っている。

『肺』は気を主り、呼吸を司っている。 その為に咳 喘気逆の病証にぶるかれば、まず第一に肺の病変を考えるべきである。
『傷寒論』では、『汗出でて喘し、大熱なき者は、』麻杏意甘湯を与え、清熱宣肺して喘を沈めている。

汗がでるのに、麻黄を用いたり、大熱がないのに石膏を用いるのは妥当ではないように思えるが、実は麻黄は桂枝と協力することによりはじめて表に走って発汗するのであり、もし石膏を配伍されると
作用の重点は、肺熱を裁くことになり、発汗とはならない。

そこで本方は、有汗でも無汗でも、或は身体に大熱があっても無くても、肺熱であれば服用できるのである。
臨床上、肺炎 気管支炎 鼻カタルなどのうち肺熱に属するものすべてに有効である。

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